電気代高すぎやしませんか…

最近は何もかもが値上げでつらいですね。

この前、電気料金の請求書が来たのですが請求金額が、ほぼ倍の値段でした…

そんな中、東京電力経済産業省に約3割の値上げを申請しました。

東北、北陸、中国、四国、沖縄に次いでの値上げ申請となりました。北海道電力も今後、申請をおこなう予定でいます。

さらにこの冬は、厳しい寒さで電力の需要が増えており、全国的に電力供給も厳しい予想となっています。

なぜ、各電力会社は値上げを行うのか、電力不足の背景について解説を行っていきたいと思います。

東京電力は、6月以降の家庭向けの規制料金について、29.31%の値上げを経済産業省に申請した。

申請通りに認められれば、平均的な家庭(毎月の使用量260キロワット時)の電気料金は月9126円から2611円上がり、1万1737円になる計算だ。

 

大手電力の家庭向け料金は自由料金と規制料金がある。自由料金は電力会社が自由に決められるが、規制料金の値上げには、国の認可が必要だ。東電が値上げを信資すると、専門家らでつくる経産省の機関がコスト削減が進んでいるかなどを審査する。市民から意見を募る公聴会も開かれ、最終的な値上げ幅が決まる。

 

これまでに東北、北陸、中国、四国、沖縄の5電力が家庭向けの規制料金を4月から28%~45%引き上げるとして申請し、経産省で審査が進んでいる。

燃料価格の高騰で各電力会社は経営環境は悪化しており、今回の値上げによって改善したい考えだ。

 

 

  • 電気代値上げの理由は

電気代の値上げの理由は様々ありますが、原因の一つとして、燃料費調整額があげられます。燃料費調整額がなぜ値上がりしているのか解説していきます。

 

昨今のウクライナ情勢などによる石炭や液化天然ガスの輸入価格高騰の影響で燃料調整額が値上げされているのです。

なぜ、石炭や液化天然ガスが関係しているのか疑問のかたもいるでしょうが、それは日本の電気の発電事情が関係しています。

 

(出所)経済産業省資源エネルギー庁エネルギー白書2021

 

この表を見ると、2011年の東日本大震災以降は、原子力の割合がほぼゼロにまで減り、その減少分を液化天然ガスLNG)がカバーしています。2019年時点で、割合が最も大きなものがLNGで37.1%、その他、石炭と石油を合わせ火発電で75.7%を占めています。

 

日本の電力発電はLNGと石炭、石油に大きく依存していることがよくわかりますね。

 

2022年2月のロシアがウクライナをに侵略し、欧州がロシア産ガスからの脱却を目指したことで短期ながらも需要のバランスが崩れ、天然ガスのの価格は欧州のみならずアジアのLNG市場でも史上最高値を付けました。

 

  • 石油

原油価格も様々な要因から大きく変動しています。新型コロナの感染拡大に伴う需要縮小の中で、2020年にOPECプラスの減産交渉が決裂すると、その後には-38ドルになりました。

2021年には新型コロナからの回復に伴う需要増に加え、天然ガスの高騰により、ガスに比べ割安になった原油を発電用燃料として使う動きが欧州やアジアで広がったことで、原油価格の上昇が進みました。

  • 石炭

2021年の天候不順で欧州の風力発電の説部利用率が低下し、ガス火力とともに石炭火力の需要が高まったこと、2022年に入って以降は、新型コロナの影響に加え、ロシアによるウクライナ侵略をはじめとする国際情勢の不安定化、エネルギー・資源価格の高騰・高止まり懸念等、石炭価格は急騰しています。

 

国内の電力供給不足

 

 

国内の電力供給量はこの10年で約13%も落ちていることがわかります。

内訳をみてみると、2011年の東日本大震災以降、原子力の大半がなくなったため、全体の供給量にも大きな影響を及ぼしています。

このため電力需要が上がると流通する電気が減り、価格上昇につながります。

 

政府による対策

 

値上げに対して政府を対策を行っています。

(激変緩和措置)による(燃料調整額への補助)を2023年1月分の電気料金から開始しています。

 

説明の前に、そもそも電気代の計算の仕方はご存じでしょうか?

電気料金は下記の式で計算されます。

上記の式の燃料調整額から低圧は7円引き、高圧は3.5円を値引きすることになっています。(一般家庭は低圧)

補助期間は電力会社によって差異はあるが、2023年1月または2月から9月使用分までとなっています。

 

まとめ

 

政府の支援があるとはいえ期間限定であり、電気料金は長期的にみてもさらに値上がっていくだろうと思われます。

正直この寒さでは、電気代を節約しろといわれても無理がありますよね…

今私はヒータをつけながらこの記事を書いています(笑)

電力会社を変えるなどの方法はありますが、大きく間違えた選択をしない限りはそこまで料金が変わることはないと思っています。

今回の記事をみて値上げの背景はこんなことがあったのかと思っていただければ幸いです。

3000文字には届かず…