ロシア・ウクライナ侵攻 ~約一年の時の流れ~

 

 

2022年の2月24日ロシアはウクライナに攻め込み、戦争がはじまりもう一年になろうとしています。

収集はつかず、いまだに戦果は収まる気配がありません、多大な犠牲者とともに世界経済にも多大なる影響を与え続けています。

国際社会からもロシアへの非難の声が上がり、厳しい経済制裁も受けていましす。

そもそもなぜ、ロシアはウクライナへ侵略をしたのでしょうか。

その背景や日本への影響について書きたいと思います

 

 

ウクライナはロシアとヨーロッパ諸国に挟まれた、人口4千万人を超える国です。面積は日本の1.6倍、耕地面積は農業国フランスの1.8倍もあり小麦などがたくさんできることから、欧州のパンかごとも呼ばれてます。

国旗の空色・黄色の2色は、青空と小麦の黄色い畑を洗えあしています。

 

ロシアとウクライナはもともと30年前までソビエトという国を構成する、共和国の一つでした。

ソビエト崩壊後、15の構成国は、それぞれ独立して新たな国家としての歩みを始めました。

ソビエト崩壊から30年たっても、ロシアは同じ国だったという意識があり、とりわけウクライナへの意識は特別なものがあると言われています。

 

ウクライナは東部と西部で分かれており、ロシアと隣接するウクライナ東部はロシア語を話す住民が多く暮らしていて、ロシアとは歴史的につながりが深い地域です。

一方、ウクライナ西部は、かつてオーストリア・ハンガリー帝国に帰属し、宗教もカトリックが残っていて、ロシアからの独立志向が強い地域です。

同じ国でも東西でまるで違う状況となっているのです。

 

ウクライナに対するロシアの動き

ロシアはこれまでもウクライナに対して軍事、政治的な行動をおこなってきました。

2004年のウクライナの大統領選挙時には、プーチン大統領が2度も現地に乗り込み、東部を支持基盤にロシア寄りの政策を掲げた候補をあげ応援しました。

 

そして、2014年には欧米よりの政権が誕生すると、プーチン大統領はロシア系住民が多く、戦略的にも要衝であったウクライナ南部のクリミアにひそかに軍の特殊部隊などを派遣し軍事力も利用して一方的に併合してしまいました。 

 

 

ロシアはなぜウクライナに軍事侵攻を行ったのか

ウクライナへの軍事侵攻は、ウクライナ側の激しい抵抗だけではなく、欧米諸国をはじめとする国際社会の強烈な反発を招きました。

ロシアは世界から孤立し、経済制裁で大きな打撃を受けています。

 

こうした大きな痛手を負うと知りながら、ロシアはなぜ、ウクライナへの侵攻を行ったのでしょうか。

 

そのひとつの理由となるのが「NATO北大西洋条約機構の東方拡大です。

NATOは東西冷戦時代にソビエトに対抗するために、アメリカなどがつくった軍事同盟です。

ロシアはこれまで、西側から陸上を通って攻め込まれてきた歴史があるため、安全保障の観点から、東欧諸国を緩衝地帯だと考える意識が強いようです。

 

そのため、NATOの東方拡大に強い抵抗感があり、東欧諸国がNATOに加盟することも、東欧諸国に軍事施設を設けることを嫌がるのだといいます。

 

明確な反対を表明したのは、2007年にドイツのミュンヘンでの演説でプーチン大統領NATOの東方拡大について初めて公の場で批判したことだと言います。

 

プーチン大統領は、最近でもNATOの東方拡大について「約束違反だ」と厳しく批判しています。

 

約束とはなにか?

プーチン大統領の主張では、1990年代に東西ドイツが統一する際に、東ドイツに駐留していたおよそ10万人のソビエト軍を撤退させるために、アメリカはソビエトに対してNATOを東に拡大しないという趣旨の約束をしたと言います。

ただ文書では残っておらず、口頭での約束であったと言われています。

 

ウクライナ危機の世界経済への影響は?

 

ウクライナへの進行を続けるロシアのプーチン政権の財源を断とうと、米国や欧州は厳しい経済制裁を科し、ロシア産の原油天然ガス、石炭などの輸入も減らそうとしています。

ただ、資源大国のロシアから各国への供給が大きく減れば、世界的なエネルギー価格の上昇につながり、その影響は日本経済にも及びます。

 

ロシアは天然ガスの輸出で世界第1位、原油の生産では同3位。原油輸出だけで政府歳入の17%を稼ぎ、政権を支える財源としてきました。

米国はロシア産の原油天然ガス、石炭の輸入を禁じると決め、英国やEUもエネルギーの調達で脱ロシアを進める計画を公表しています。

 

日本への影響

日本は輸入エネルギーのうち、ロシア産が天然ガスで約8%、原油で4%を占めています。世界全体の供給量に余裕がない中で輸入を制限すれば、日本経済にも相応の影響はあるだろうとみられています。

 

資源の輸入以外でも影響は出ています。

日本ではロシアの領空を通る空輸が難しくなったことから、人気のノルウェー産サーモンの供給が不安定になっています。

日本がロシアから輸入してきたカニやウニの品薄や値上がりのほか、ロシアとウクライナが世界に向けて輸出してきた小麦も世界的な値上がりが心配されています。

 

まとめ ~感想~

 

ロシア軍の侵攻開始から約1年が経過しようとしているが、停戦の見通しは立っていない。

いろいろな憶測やニュースが報道されているが、本当のことはプーチン大統領しかわからないだろう。

ロシアもウクライナも、もう引けないところまで来ているのではないだろうか?

このままだらだらと2.3年戦争が長期化しそうな気もしています。

長期化がすればするほど世界に対する影響は大きくなっていきます。

 

ウクライナのインフラ施設があれだけ破壊されて、戦争終了後元の生活に戻れるのはどれぐらいの月日がかかるのだろうか。もう元には戻れないのかもしれない。

 

私個人的には、早く戦争が終わってほしいと思っている。

最初は戦争なんて起こるわけがないと思っていたが、現実戦争は起きてしまった。

初めのころは私の周りでも、ロシア・ウクライナの話題がよく出たが、1年経つ今はほとんど話題に出ることがなくなってしまいました。

 

今回この記事を書こうと思ったのは些細なことからだったのですが、調べていくうちに風化してはいけない、やれることはあまりないのかもしれませんが、見届けなければならないと思うようになりました。

 

少しでも早くこの不毛な戦争が終わることを思っています。