兵馬俑と古代中国 ~秦漢文明の遺産~ とキングダム
上野の森美術館で開催されている 兵馬俑と古代中国 ~秦漢文明の遺産~ を見に行って
きました。
今回は、この展覧会の感想とキングダムとの関連性について書きたいと思います。
そもそもなんで、展覧会に行くことになったのかといいますと。
妻は美術館巡りが趣味で、なにか面白いのやっていないかと二人でネットを見ていたら、兵馬俑と古代中国を見つけたのです。
妻からこの展覧会にいかない?と言われたときは、面白くなさそうだったのであまり乗り気ではありませんでした。
あまり乗り気でない私を見て妻は後日、始皇帝中華統一の思想『キングダム』で解く中国大陸の謎という本を購入してきてきました。
私はキングダムが好きで読んでおり、単行本も収集しています。
なので好きな漫画と関連があるのならば楽しく読めるのではないか?そしてそのまま展覧会にも興味を持つのではないかという、妻の企みにまんまと乗らされたしまいました(笑)
キングダムは中国の歴史に基づいて書かれているので、キングダムを読んでいない妻より、楽しく本を読み展覧会が気になってしまい、まんまと美術館に行くことになってしまったのです。
話は戻りますが、そもそも兵馬俑ってなんだと思いになると思います。
兵馬俑とは、古代中国で死者を埋葬する際に副葬された俑のうち、兵士及び馬をかたどったもの。
簡単に言いますと、兵士や馬の人形って意味です。
こんなやつです。
最初見たときは全部顔一緒じゃね?って思いました(笑)
でも実際の人の顔をまねて作っているので一つ一つ顔は違うそうです。
秦の時代ではほぼ実寸大色鮮やかな、兵馬俑が埋葬品として埋葬されていました。
この兵馬俑が見つかったのは、意外と最近で1974年西揚村の果樹園で井戸を掘ろうと土を掘り起こしたときに、兵馬俑の破片が発見されました。
この発見は20世紀最大の発見とされ、大きな話題を呼んだそうです。
秦の始皇帝陵と呼ばれ8000体もの兵馬俑が埋葬されていました。皆様も一度はテレビなどで見たことがあると思います。
だがしかし、始皇帝陵の発掘は全体の三分の一に程度ではないかと言われています。
一説によると、始皇帝は埋葬されている場所は、衛生管理上完璧で遺体が腐っていない可能性もあるとのこと、今後色々発見がありそうですね。
このお墓に埋葬されている人は、秦の始皇帝、名を嬴政(えいせい)といいます。
キングダムを読んだことのある人はお!!っと思ったかもしれませんね。
中国史上初めて中国を統一した人物です。
そうなんです!キングダムの時代ピッタリ合っているんです。
もしかするとこの兵馬俑の中には、キングダムで出てきた人物の俑もあるかもしれませんね。
今回の展覧会では春秋戦国時代、秦、漢時代のものを中心にこの兵馬俑や他にもその時代に使われていた、生活用品や武器や装飾品などの品が、展示されていました。
兵馬俑以外で一番印象に残っていたのは、亀の金のハンコでした。
王精 きちゅう金印といい、大きさはほんの角砂糖ほどしかなく、しかし亀は精工にできていました。
漢委奴国王の印鑑と似たサイズらしいです。
今回の展覧会では、キングダムのスペースもあり少し紹介がありました。
キングダムとは春秋戦国時代を背景に、実際の史実をもとに描かれている漫画です。
主人公である、信も実在した人物であり、名を李信といい秦の将軍になった人物である。
ほかにも実際に登場した人物は
実際はまだほかにもいますが、今回は展覧会に出てきた人物だけを紹介しました。
個人的に好きなのは王騎ですね。
漫画では何より強すぎますね(笑)あとキャラも面白いです。完全におかまだろって思いました。
キングダムは史実とは多少違うところもありますが、そこは漫画なのでしょうがないとして、大まかなところはあっているので、歴史的にも勉強になります。
そしてなにより面白いんですよね!!
実写化もされており、とても人気な作品なので読んでみてください。
話は兵馬俑に戻りますが、兵馬俑を見て思ったことは、始皇帝陵から発見された兵馬俑は大きき実寸サイズであったのに、その前後の時代の兵馬俑はまるで、ミニチュアサイズの兵馬俑でした。
秦時代の実寸大の兵馬俑は大きく、まるで人がそのまま人形にされたかのような不気味さがありました。
漢や秦の時代の前の春秋戦国時代の兵馬俑は20~50センチほどで人形のようでサイズも小さく可愛さまでありました。
なぜ秦の時代の兵馬俑だけが多きくリアルな形だったかは現在でも理由は解明されていません。
実は孔子は、兵馬俑について「人間の魂を吹き込んだような俑を作ったから殉葬の風習が生まれた」と批判したそうです。
そういう部分もあったのかもしれませんね。
暴君としての始皇帝が作らせたものなのか、国を統一した始皇帝に対して作られたものなのかはわかりませんが、今後始皇帝陵の発掘が進めば解き明かされていくかもしれません。
まとめ
中国との国交正常化50年記念、なかなか見ることができないものが多く展示されています。
キングダムの読者であれば、用語や時代背景など理解がしやすく、より楽しく見ることができます。
キングダム好きの方は特設ブースもあるので、さらにキングダムの知識を得られるいい機会になると思います。
私はもう一度、一巻から読んでみようと思っています。
3300文字はなかなかいかないものです…